ご存知の方も沢山おられると思うのですが、4月16日の「SmaSTATION」に出させて頂きました。
東日本大震災以降、どうしても気持ちの整理ができず、随分ご無沙汰してしまいました。申し訳ありません。 神戸も16年前被災しています。 震災を経験した者は皆、当時の事は思い出したくないことばかりだと思います。 ただその中で救いだったのは、「人」がとても暖かく優しく強い。ということを肌で感じられたことです。 今回、事前取材が2回も入っていました。1度目に触れては欲しくない心の奥にしまい込んだ記憶を呼び起こされ、涙が止まらなくなり取材を断ろうかとも考えました。ただ2度目に「酒本さんには、当時を思い起こすのではなく、明るく元気にお話していただくほうが、番組的にも嬉しいです。」と言っていただけたので、肩の荷がおり、お引き受けすることができました。 ところが取材当日はカメラが4台スタジオ内に入ると聞かされ、驚きます。 SMAPの「ス」の字も聞かされていませんから、なんで僕に4台のカメラ?、インタビューアーが大物?、などとドキドキしていたのですが、当日は想像を超える驚きが待っていました。 スタッフの方が「もう少しでこられます。」私はスタジオの奥で待っています。その時お店の玄関口に現れたのが草彅さんでした。自分の目を疑いつつ立ち上がった私は、極度に緊張します。家内が玄関先で「こんにちは」とほんの少しの間タメを作ってくれたことで、なんとか落ち着きお迎えすることができたのですが、その「タメ」がなかったら緊張したままで、どうなったか想像するのが怖いくらいです。家内に感謝します。 番組を見ていただけた方には良くわかると思うのですが、草彅さんの大きくて澄み切った目に吸い込まれそうになりながら、1時間弱の収録を終え、とても勉強になったことが沢山あります。 草彅さんは私よりも十程、歳が若いのですが、とても落ち着き穏やかです。オーラはあるのですが威圧感はカケラもありません。10年以上TOPを走り続ける方々は皆さんこんな感じなのかもしれません。 後から家内から教えてもらったのですが、お店に入ってこられた時、草彅さんは、家内と言うよりはむしろさらに背の低い娘の方に視線の高さを合わされていたそうなのです。それを聞いて草彅さんと同じ身長の私が再現してみたのですが、相当に膝を折った状態でないと不可能です。結構足に負担がかかります、そんなことまであっさり自然にこなしてしまう心遣いにも驚きました。 まだまだ、私には学ばなければならないことが沢山あることを教えていただいた貴重な時間です。 そんな機会を頂き、素晴らしい編集を頂いた、テレビ朝日のスタッフの方々に深く感謝いたします。 草彅さん、本当の「素敵」を教えていただきました。ありがとうございます。 このブログをご覧いただいている皆様、これからも「写真家」と言う言葉に見合うような人間になれるよう、また被災された皆様に少しでもお力になれるよう、より一層精進してまいります。末永く応援の程よろしくお願いいたします。 皆様、本当にありがとうございます。 写真家 酒本和範。